いじめられっ子を救った息子…特別なことではない何気ない行動に称賛の声…
いじめが社会問題としてマスコミに取り上げられるようになったのは20年ほど前からでしょうか?
愛知県で当時13歳の大河内清輝くんが自宅の裏庭で首つり自殺をしていました。
その理由は「いじめ」でした。
この事件は世間に大きな衝撃を与え、このころからいじめに対して社会的に抑制していこうという動きが活発になりました。
いじめとはいつ起こるかわからないとても怖いものです。
今日仲の良かったあの子に明日いじめられるかもしれないのです。加えていじめ問題は子供たちの問題だけではなくなってきています。
今は社会人でも社内の陰険ないじめがあるそうです。
いじめの経緯
少年は小学4年生でした。
お母さんの話だととても控えめな少年だったそうです。
いじめを止めた話を聞き、「控えめなうちの子が、一体どうやって…」と疑問を持つほどだったそうです。
いじめの標的になっていたのはとても控えめで友達を作ることができず、いつも教室の隅で本を読んでいるような子(A君)です。
ある日、クラスで一番身長が高く体の大きな子(B君)とA君が軽くぶつかり、A君が謝れなかったことがきっかけにいじめは始まりました。
いじめを行うのはB君のグループに入っていたおよそクラスの半数の子供たちです。
B君以外はA君に恨みもなく、ただおもしろ半分で一緒にいじめていたのでしょう。
どんどんエスカレートしていくいじめに、A君のつらそうな顔を見かねた少年はこう声をかけたのです。
少年の行動
『A君、一緒に遊ぼう?』
少年はB君たちとは違うグループで友達の輪を作っていたので、そこにA君を入れてあげたのです。
A君はそのとき、自分が一緒に遊ぶことでいじめの対象が広がることを恐れ、最初は断っていたそうなのですが、少年は半ば強引にA君をグループに入れたのです。
A君の予想は的中します。
B君のグループからの標的になるのですが、少年たちはただただ全力で遊んでいたそうです。
そして少年は更なる行動に出ます。B君グループの1人の少年(C君)にこういうのです。
「C君も一緒に遊ぼう?」
少年のグループとは対照的にB君グループはわいわい遊ぶのではなく、いじめやいたずらばかりをしていたそうです。
C君はそんな遊びよりも少年たちのように全力で遊ぶ姿に憧れていたのでしょう、少年が声をかけると、少年たちのグループで遊ぶようになったのです。
そして少年はその行為を繰り返し、1人また1人とB君グループの子供たちに声をかけていきます。
そして、気が付くとB君グループはいじめの主犯B君だけを残し、周りには誰もいなくなったのです。
さらなる行動
そうなってくるといじめの対象はいつしかB君へ向けられます。しかし、少年はこう言うのです。
「B君も一緒に遊ぼう?楽しいよ!」
この言葉に少年の周りの子供たちは驚いたでしょう。
「いじめ」を行っていたB君を少年のグループに仲間入りさせるという大胆な行動に出たのです。
「誰がお前たちと一緒に遊ぶもんか!」
きっと気に入らなかったのでしょう。B君は半泣きで答えたそうです。
しかし少年は、
「だってみんなで遊んだほうが楽しいよ!B君も一緒にゲームしようよ!」
なんともう一度誘うのです。
するとB君は黙って頷き、少年のグループで遊ぶことになったのです。
少年に行動した理由を聞くとこう答えたそうです。
「別に特別なことなんてしてないよ!ただ、みんなで遊びたかっただけ!」
きっと誰かを助けたり救ったりするのはこの少年のように純粋な心なのでしょう。
こういった子が増えて大きくなり、今の社会に変化を与えてくれることを祈るばかりです。
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